『2021年度 水環境調査(アマモの発芽確認作業)』(※水環境調査日:2022.3.8)

『2021年度 水環境調査(アマモの発芽確認作業)』(※水環境調査日:2022.3.8)の写真

『2021年度 水環境調査(アマモの発芽確認作業)』を3月8日に行いました。

みなとみらい21地区の汽車道で行っていますアマモの育成及び水環境調査。

2021年11月16日に種を植えたアマモの状態や水環境を調べるため
3月8日に潜水調査を行いました。
*記事のUPが大変遅くなり申し訳ございません。
 もう今は4月も中旬、きっと3月調査時点よりもアマモも大きく育っている事と思います!*

前回約1,500粒のアマモの種子をプランターと紙粘土に入れ汽車道護岸の海へと入れましたが、
果たして無事にアマモは芽を出してくれているのか??

さて、結果はと言いますと。
2基のプランターに植えたアマモはそれぞれ40株程度の生育が確認されました。
(ひとまず、発芽・生育している状況にホッとしております。)

さて、地植えの方はと言いますと・・・
なんと、生育している数、7株!!す、す、少ない!!
紙粘土1個に約30粒にアマモの種を入れたものを16個置いたのに、7株とは・・・

なぜ??
なぜに地植えの発芽率がそんなに低いのか??
答えは・・・

例年になく海藻類が繁茂しております!
ワカメやハネモ属、イトグサ属などの海藻がワッサァ~とかなりの密集ぶり!
(この時代そんなに密集していたら注意されそうですが、海中では海藻類が縦横無尽に育っております。)
こちら、写真を見ていただくと良くわかるかと思いますが、
様々な海藻類が牡蠣殻等の間を縫って、元気よくいつもよりもかなり多めに育っています。

アマモの種を植えた地植えの部分も、これらの海藻に覆われており、
それが原因でアマモの発芽を阻害していると言う事が考えれます。

確かにあれだけ海藻類が育っているところに、
種からスタートの海草類(アマモの事です)が芽を出すのは、難しい気が・・・

こちら、動画をみていただくと良くわかりますが、プランターの方にも海藻類が!
ワカメなんか大ぶり肉厚なのかユラユラと。
もちろん、これらの海藻類も水環境の向上には十分役立ってくれる力強い味方なのですが、
今回はアマモにとって、発芽を邪魔する海藻軍団といった感じに見えてしまいます。

昨年も3月の同時期に調査を行っておりますが、その時はそれほど海藻の生育・繁茂は見られず、
今年(2022年)の状況とはかなり海の中の状況が変わってきている様です。
2021年の夏、それほど台風が来なかった事が影響しているのか?

ちなみに昨年、奇跡の復活を遂げたアマモの生育場所も観察・調査を行いましたが、
今回、こちらからの発芽はナシ!この場所も海底面をワカメなどの海藻が覆っていました。

とはいえ、無事に発芽・生育しているアマモ
プランターの最大全長は21cm(Y.P.-0.7m)、地植えは最大全長17cmでした。

また、当日はカキ殻礁の確認も行っております。
こちらの結果は出現種類数56種、1基当りの個体数は760個でした。
湿重量の多くを占めたのは、腹足綱のレイシガイ、その他であるホヤ綱のカタユウレイボヤ、硬骨魚綱のアカオビシマハゼでした。

次回の調査は5月末に行う予定です。
アマモは更に大きく育ってくれているのか?
昨年以上に、繁茂している海藻類の状況はいかに!?

こちら、次回の調査報告をお待ちください。

動画「2022.3.8調査 みなとみらい21地区水環境調査」
https://www.youtube.com/watch?v=iOjeSadepj0

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