2022年5月24日(火)みなとみらい21 汽車道護岸の水環境調査を実施しました。

2022年5月24日(火)みなとみらい21 汽車道護岸の水環境調査を実施しました。の写真

灯浮標の維持管理チェックと共に海の中の様子を確認しました。』

[2022.5.24](※水環境調査日)
5月24日(火)に灯浮標(汽車道護岸のに浮かんでいる船舶等告知用の黄色いブイの事です。)の
維持管理チェックと共に、の中の様子を確認しました。

昨年11月に約1,500粒のアマモの種子をプランターと紙粘土に入れ汽車道護岸のへと入れたところ、
3月の調査時には2基のプランターに植えたアマモはそれぞれ40株程度の生育が、
地植えの方は7株程度の発芽が確認されていましたが、
さて、5月になってどうなったか!?

3月の調査時には例年になく海藻類が繁茂している事が原因と考えられる発芽率の悪さでしたが
海藻自体はもちろん水環境向上に役立ってくれております。)、
その海藻類もかなりの量がなくなって(どこかへ流れていってしまった)海底面が見える状態になっていました。

とはいえ、発芽の時期にちょうど海藻に覆われていたので、発芽した数はそれほど変わらず
...いえ、3月に比べると株数はだいぶ少なくなってしまいました。

2個のプランターのうち1個ではプランター内の1/3位はまったく芽が出ていない状態でした。
(その部分に海藻が密集していたと思われます。)

発芽率はいつもに比べ今ひとつでしたが、葉は大幅に生長し、
最大全長は全ての区で70㎝を越えました!

プランターと地植えの株数、最大全長は以下のとおりです。

■プランター播種区(Y.P.-0.7m)  株数19株 最大全長78㎝
■プランター播種区(Y.P.-1.0m)  株数19株 最大全長79㎝
■地植播種区(Y.P.-1.3m)     株数 1株 最大全長73㎝

今回のアマモは、親株からの苗での植え付けではなく、全て種からの播種によるものですので、
それを考えますと、順調に育ってくれている模様。

調査当日は、晴天で調査時の水温は20℃
海水も随分と温かくなってきたのですが、それに伴ってプランクトンが大量発生する赤潮が見られました。

海中の透視距離は1.5m程度で、アマモの全体写真を撮影するのに一苦労!
(濁っていてなかなか良い写真が撮れないのです。)
動画もYoutubeにアップしていますので水中の様子を是非ご確認ください。

やはり、数日暖かい(・・・いえ、暑い!ですね。)日か続くと
海中の状況も一気に水温が高くなり、
アマモにとっては過ごし難いシーズン到来となってしまいます。

もう少しだけでも、快適なシーズンを続けてくれると良いのですが・・・
そればかりは2022年の天候次第となってしまいます。

また、育っているアマモには花芽がついているものはなかったので、
今年は種ができることは無い様です。
残念!

しかし、汽車道護岸のアマモ達はその様な状況でしたが、今回の調査時汽車道護岸の海面には、
どこから流れついてきたのかは不明ですが、かなりの量の漂流アマモがゆらゆらと。

中には花芽をもったものも、

一体どこから来たのか?? 
どこかに天然のアマモ場があるのか??

謎ではございますが、これだけの量のアマモがどこか近くの
なので近いかどうかはわかりませんが、まだ青々としたものも多数漂っていたので、
とてつもなく遠くから流れてきた訳ではない・・・と思っております。)
アマモ場から流れてきたのかと思うと、それだけ沢山育つポテンシャルを、
みなとみらいのも持っているのかもしれない!
...と流れ着く漂流アマモを見ながら夢見ておりました。

また、1年ぶりに灯浮標(ブイ)をキレイにお掃除&電池を交換して再びへ。

次に電池を交換する頃(たぶん3年後位です。)には、
みなとみらいのが今よりもの生物にとって棲みやすい環境になっていますように。

たかが3年とはいえ、きっと時代の移り変わりと共に今とは違う方法で、
みなとみらいのの水環境向上・生物多様性に取り組んでいる事かと思います。

次に電池を交換する時、みなとみらい21はどんな街になっているのか?

の環境だけではなく、環境が今よりも向上していますように!!

まずは今あるアマモの状況をしっかりと見届けたいと思います

2022.5.24 ①水環境調査.jpg

2022.5.24 ②水環境調査.jpg

2022.5.24 ③水環境調査.jpg