みなとみらい21地区では、水環境改善と生物多様性に向けた取組として、カキ礁となっていた汽車道護岸沿いの水域に砂を入れ、生物が生息しやすいよう実験場をつくりアマモを育てています。
昨年10月、地区内の企業・団体のみなさんにお手伝いいただき種まきと苗の植え付けを行ってから約5ヶ月。アマモは、無事に生長しているでしょうか。 2017年3月14日、地区内の企業・団体のみなさんと一緒にアマモの生長を確認しました。
★苗え付け(移植)したアマモの様子
アマモの株は約1/3が流失してしまいましたが、平均株数は1.9株から3.0株に増加し、平均全長も50cmから62 cmに増加しました。さらに、種子植物であるアマモが種を形成する株「花枝(かし)」(写真/下左)もできていました。
★種まき(播種)したアマモの様子
3つのプランターのうち2つで発芽を確認しました。発芽したのはいずれも海砂を使用したプランターで砂の流失防止対策で粒径の大きい川砂を海砂に混ぜて使用したプランターでは発芽を確認できませんでした。総株数は8株、最大全長41cmでした。
潜水による目視観察によると、28種類の生物が確認できました!昨年3月調査の18種類と比較すると10種類も増加!クロシタナシウミウシ(写真/下左)とマナマコ(写真/下中央)が初出現するなど、新しい仲間も増えています。
次回は7月に調査を実施する予定です。さらに大きく生長したアマモとたくさんの生き物に会えるといいですね。
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