みなとみらい21地区では、水環境改善と生物多様性に向けた取組として、カキ礁となっていた汽車道護岸沿いの水域に砂を入れ、生物が生息しやすいよう実験場をつくりアマモを育てています。
昨年10月種まきと苗の植え付を行ったアマモの生長を平成29年8月18日に調査しました。
今年7月の調査では元気に育っていたアマモですが、今回の調査では、移植・播種プランターの転倒はありませんでしたが、今年の夏の荒天や波の影響によりプランター内の砂がほとんど流出してしまい、アマモもすべて流出していました。砂の流出対策として、一部のプランターに砂の粒が少し大きいものを使用して実施しましたが、同じように流出してしまいました。今年も8月の調査ではアマモの生長を確認できませんでしたが、実験場では3種類の新しい生物を観察しました。
■アマモの様子
★移植したアマモ:【写真左】7月の生育状況 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ 【写真右】8月の流出状況
★播種したアマモ:【写真左】7月の生育状況 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ 【写真右】8月の流出状況
■観察された生物
潜水による生物の目視観察では、これまで4回おこなった8月期調査では最も少ない17種類でしたが、トゲアメフラシ、イシダイ、オヤビッチャを初めて観察しました。また、実験場内の海底は多毛類の管状の棲管(せいかん)に広く覆われており、このような現象もこれまでで初めて観察されました。
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