2020年7月27日(月)と28日(火)の二日間、汽車道において観測機器の設置作業及びカキ殻礁生物採集・分析調査を行いました。
昨年同様に7月から9月にかけて毎月、海中の水質観測や調査(アマモの生育状況やカキ殻礁の状況など)を行ってまいります。
※9/11(金)観測時点でのアマモの状況を追記しました。
作業当日は2日間とも、曇天ではありましたが、雨に降られる事もほぼなく、
無事に観測機器の設置ならびに調査を行う事ができました。
前回調査時、みなとみらいのアマモは株数が増えスクスク(・・・とは言えませんが)育っておりました。
さて、今回の調査時はどうだったかと言いますと、
浅瀬(水深約2.2m)に植えたアマモの株数には特に変化は見られませんでしたが、
より深場(水深約2.8m)のアマモはやや減少気味。
※9/11(金)観測時点:8/11の調査時に100株程あった浅場のアマモが、前回調査時(8/25)には10株に、
さらに今回の観測では0株に・・・残念ながら全て消滅してしまいました。
アマモの先端の付着生物は依然として多く、先端部が枯れて流失するものも増えてきました。
そのため、葉長は前回よりも減少する結果となりました。
水温は24℃で、アマモが枯れる水温ではありませんが、
長雨(今年は7月末になっても梅雨が明けておりません!太陽が恋しい!)による光量不足も懸念されます。
ただし、昨年のようにアマモの葉上に付着するシオグサやシマハマツボの大発生もないため、
比較的順調に生育しているものと思われます。(昨年は夏を越せるアマモがいなかったのです!)
今後の高水温下でアマモがどのように生育するか、水温・塩分・溶存酸素量・光量を連続観測しつつ、注視していきたいと思います。
カキ殻礁2基を引き上げ礁内の生物を採集した結果、昨年同様多くの生物が確認できました!
※9/11(金)観測時点:アマモ消滅の原因はやはり8月以降の海水温の上昇(アマモ生育の上限水温は28度と言われています。)と光不足ではないかと考えられます。
2020年も汽車道で夏を越せるアマモは0株でしたが、カキ殻礁には小魚等7月の観察時とほぼ変わらないメンバーがみなとみらいの海で暮らしております。
みなとみらいの海の中のほんの、ほんの一部ではありますが、アマモ場やカキ殻焦の設置によって海の生物が少しでも過ごしやすい環境になる事を願いつつ、海の環境を見守ってまいります。
こちらは、是非動画(「2020年7月28日撮影 みなとみらい21アマモ場&カキ殻礁の様子」)をご覧ください!
アマモ場に群れを成す小魚群やカキ殻礁(周りに付着している海藻やユウレイボヤが雰囲気を盛り上げ、一瞬海中に沈んでいる「宝箱」〈上の画像をご参照ください。〉の様に見えます。海賊映画に出てきそうです。※海中から引き揚げてもハゼや貝類、カニといったみなとみらいの海的にはお宝が入っておりますが、金・銀・財宝は入っておりません。)
に住んでいるとみられるカニ等多様な生物が見られますよ。
特に海水をろ過することで水を透明にする貝類やホヤ類が多く見られたことから、カキ殻礁の設置が水をきれいにする取組に繋がっているものと思われます。