企業紹介インタビュー[日産自動車株式会社]

企業紹介インタビュー[日産自動車株式会社]の写真
aoyama2.jpg

日産自動車株式会社
渉外部課長代理
青山雅子さん

ariga2.jpg

日産自動車株式会社
HQファシリティマネージメント部主担
有賀潔さん

横浜みなとみらい21地区に事務所を構える企業の皆様に、直接街の魅力をご紹介いただくことで、このエリアで働くことの魅力に迫るインタビュー企画。

今回は横浜駅に近い高島エリアにある日産自動車株式会社様にお話を伺いました。
お話を伺ったのは日産自動車株式会社の渉外部課長代理 青山雅子さんと、HQファシリティマネージメント部主担 有賀潔さんのお二人。

創立80周年の世界の自動車メーカー

-- まずは御社の事業内容を教えて下さいますか?

090802-01.jpg青山さん:当社は1933年に横浜市に創立しました自動車メーカーです。おかげさまで現在では世界中のお客様にご愛顧いただく企業となりました。

1934年5月に新子安に横浜工場が完成、1935年には自動車部品から最終組み立てまで一貫生産を行う日本初の量産自動車工場として、操業を開始しました。現在では、生産拠点も世界各地に広がり、グローバル生産台数は約500万台となっています。

また、1999年3月にはフランスの自動車会社ルノーと幅広い分野で戦略的に協力するアライアンスを締結し、グローバルに事業を推進しています。

おかげさまで2013年12月、創立80周年を迎えました。

グローバル拠点として世界へ


日産グローバル本社ギャラリーの様子

-- 横浜みなとみらい21に進出された理由を教えて下さい。

日産グローバル本社ギャラリーの様子日産グローバル本社ギャラリーの様子キッズスペースの様子

ギャラリー内にはキッズスペースもある

有賀さん:先ほど青山が申し上げたとおり、当社は横浜市で創立した企業です。
一時期、東京の銀座に本社があった期間もありますが、2009年にこの日産グローバル本社が完成、正確には横浜に戻ってきたという表現になるのかもしれません。登記上の本店は今でも神奈川区です。

戻ってきた理由としては、横浜で創業ということもあり、工場や研究施設、関係会社等が10拠点ほど横浜・神奈川県に集中しておりました。そういった視点から、本社をこちらに戻すことで事業の連携を深め、強化するという意味がありました。

また、グローバル本社の機能として、グローバルな価値創造のセンターであること、そして日産が行っているさまざまな事業やサービスをここ日本だけでなく、グローバルに情報発信していくという役割があります。
そのため、ここグローバル本社にはギャラリーを併設しておりまして、国内外からのお客様を日々お迎えしています。

ギャラリーはいくつかのゾーンに分かれ、毎月一回展示内容を変え、コンサートの実施や、地元横浜のクラブチームである横浜F・マリノスのパブリック・ビューイングを行ったり、日産のヘリテージカーとして歴史ある車を展示したり、応援しているF1のレーシングカーを展示したりと、日産というトリガーを軸に、さまざまなタッチポイントで皆様に親しんでいただけるように、企画運営をしております。
通常の日本市場では売っていない海外仕様の車が見られるということで、日本のお客様はもちろん、海外から来られたお客様にも大変ご好評いただいております。

青山さん:お子様連れでもお楽しみいただける空間として、童話の読み聞かせやクリスマスコンサートなども行っています。
ぜひ一度お越しいただいて、ゆったりとした空間でごゆっくりお過ごしいただきたいと思います。

地元への帰属意識の高まり

-- 実際に横浜みなとみらい21に移転されてからはどうでしたか?

現横浜工場ゲストホール外観

日産創業の地 現横浜工場ゲストホール

有賀さん:まず大きな違いとしては、横浜の会社としての帰属意識が高まりました。元々横浜で生まれた会社であることはもちろんなのですが、今までいた銀座という場所では持てなかった、明確なアイデンティティ"僕らの地元は横浜なんだ"という気持ちが強まったと感じています。

青山さん:当初、都内から横浜まではかなり遠いイメージがありましたが、実際にこちらに来て働いて見ると想像していたほど距離的な負担はないというのがわかりました。東海道線を使えば22分で横浜ー品川間は移動が可能ですし、その他の空港や新幹線へのアクセスも充実しています。海外からのお客様にもご満足いただいております。

有賀さん:そうですね、都内でも地下鉄を乗り継いで移動するだけで、それくらいの時間は掛かりますし、長時間移動している感じはまったくありませんね。むしろ移動中に読書や勉強をしたりと、良い集中の時間になっています。

チョイモビ

また現在横浜市と協働で100%電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」を使った"チョイモビ"という"カーシェアリング"の実証実験を行っています。
これは"環境と共存できる未来をつくる"という思いから、人と街をつなげて、街をどんどん元気にすることを目的に、新しい移動のカタチをご提案させていただいています。こちらのグローバル本社ギャラリーの前にもステーションがあり、普通免許をお持ちで会員登録をしていただければ利用が可能です。

当社としては、先進的な都市であるみなとみらい21エリアはもちろん、行政と一緒になって、こういった活動を通して多くの市民の方々に日産の考える環境に対するビジョンや姿勢をお伝えしていけることに、非常に感謝していると同時にここ横浜に戻ってきた意義を感じています。

コミュニケーション創発空間

-- 社員の皆さんの働き心地はいかがでしょうか?

ariga.jpg

有賀さん:そうですね、まず日産グローバル本社自体が、社内のコミュニケーションを円滑にするために建築設計された建物となっています。
オフィス空間はオープンなフロアにして、働いている人同士の顔が見える環境であり、となりの部署が何をしているのかも感じることができるデザイン。そして、フロアとフロアのつなぎの空間に螺旋階段を使ったり、社員同士がさっと集まってミーティングをすることが出来る空間をフロアの端に作ったり。
以前の環境よりも約3割も従業員一人当たりの会議室席数が増えているのも特徴です。

aoyama.jpg

青山さん:建物の真ん中に吹き抜けのオープン・スペースがあり開放的な雰囲気ですし、社員が働きやすい環境が整っていますね。
街に関して言えば、買い物もするのも便利ですし、食の部分でもレストラン等が充実しているので、大変満足しています。
こちらに来てすぐの頃は、街のことも詳しくなかったので、あまり出掛けていなかったのですが、今の仕事になり地元の情報を頻繁に見聞きするようになってからは、横浜のあちこちに出かけています。いろいろなところでさまざまな催しが行われていますし、街が文化的な雰囲気にあふれているのが横浜の魅力だと思います。

地域とともに

-- 何かその他ご紹介することがありましたらぜひ。

ニッサンデー みなとみらい地区での清掃活動の様子ニッサンデー みなとみらい地区での清掃活動の様子

ニッサンデー みなとみらい地区での清掃活動

有賀さん:これは当社の1つの取り組みとしてご紹介なのですが、毎月23日をニッサンデーと名づけて、地域の清掃活動を行っています。

これは社員が、横浜駅東口、そごう周辺、川沿いのポートサイドの美観を維持すべく清掃を行っています。同様の活動は、お隣の横浜三井ビルディングに入居されている会社様等も実施されており、他の近隣会社様でも実施を検討されていると伺っております。
こうして地域を上げて、皆さんと一緒に協力しながら地道に活動を続けていけたらと思っています。純粋に、少しずつ輪が広がっているのを感じるのが嬉しいですね。

ヘリテージカーパレードの様子ヘリテージカーパレードの様子

ヘリテージカーパレード

青山さん:2013年12月に日産の80周年を記念して、長きに亘るご愛顧に感謝し「ヘリテージ・カー・パレード in Yokohama」というイベントを開催しました。全国から公募で集まっていただいたお客様もご自身の自慢の愛車で参加いただき、合計100台以上の日産車が、ここみなとみらいに集結しました。
パレードでは、このグローバル本社から出発し、赤レンガ倉庫を通り山下公園を抜け、山下埠頭で折り返すルートを操業当時のクルマをはじめ100台のヘリテージカーが走行しました。沢山の方々にお集まりいただきご声援いただいたことに深く感謝しておりますし、今後も日産ならではのスタイルで横浜の街、地域の皆様と魅力溢れる街づくりに微力ながらお手伝いしていけたらと考えております。

-- 今日はお忙しいところ、インタビューありがとうございました。

取材:2014年3月